CASE6 腫れが引かない
インプラント治療に関するトラブル・失敗事例として「腫れが引かない」ケースについて紹介しています。
いつまでも引かない腫れには要注意!
インプラントを埋め入れた個所が手術後に腫れることがあります。腫れの程度は手術の内容や範囲によっても異なりますが、その多くは術後5~10日もすれば次第に治まってきます。なので、腫れがあるからといってすぐに慌てたり心配したりする必要はありません。
しかし、しばらくしても腫れや痛みが治まらない場合には、インプラント治療を受けたクリニックで診てもらった方が良いでしょう。
インプラント手術後の腫れ(一時的なものではなく、いつまでも引かない腫れ)にはいくつかの原因が考えられます。
細菌感染による腫れ
まずは、細菌感染による腫れ。
インプラント手術を手がけるクリニックでは、専用のオペルームを完備したり器具の滅菌を徹底したりしていますので、手術中の感染というのはあまり考えられません(もちろん、不衛生なクリニックはその限りではありませんが…)。
むしろ細菌感染のリスクが高いのは手術後。たとえば低価格を売りにした技術に難のあるクリニックにありがちですが、縫合が不十分であったため傷口から細菌が入ってしまい腫れるといったケースなどはよくあります。
出血による腫れ
もうひとつは、出血による腫れです。
手術の範囲が広いとそのぶん出血も多くなるわけですが、技術のある歯科医であれば適切に止血・縫合を行うことができます。しかし技術に難のある歯科医の場合には止血や縫合が不十分で、それが腫れの原因になってしまうことがあります。
多少の腫れや痛み程度で済めばまだ良いのですが、細菌感染によって、あるいは血流が悪くなることによって骨が溶けてしまうケースも……。そうすると、埋め入れたインプラントと骨がうまく結合しなくなってしまいます。最悪の場合には、せっかく入れたインプラントを撤去してイチからやり直す必要も出てきます。
世間には低価格のインプラント治療を売りにしているクリニックもありますが、安さの理由はインプラントの材料に安物を使っているか歯科医の技術が低いかのどちらかが考えられます。
治療後に後悔しないためにも、インプラント治療は技術が高く信頼のできるクリニックで受けるようにしましょう。