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インプラント治療のすべて

インプラントに関する9つのQ&A

Q1:インプラントとはどんな治療法か?

インプラントというのは、失ってしまった歯を回復するための治療法のひとつです。スクリューの形をしたチタン製のインプラント体を歯槽骨に埋め込み、そこにアバットメントを取りつけて上部構造を装着します。上部構造というのが「歯」で、それを支える土台がインプラント体、そしてその2つをくっつけるものがアバットメントと理解してもらえればわかりやすいかと思います。

入れ歯やブリッジにはないメリットをそなえた治療法として、大きな注目を集めています。

Q2:インプラント治療はどのような流れで行われるのか?

インプラントというのは歯科治療でも特に高度かつ特殊な治療になりますので、まずは口腔内の状況や全身の健康状態をくまなくチェックして、そもそも治療を行うことができるかどうかの判断を下す必要があります。

そこでゴーサインが出れば、いよいよ治療開始ということで「インプラント体の埋め入れ→上部構造(被せ物)の作製・装着→メンテナンス」といった流れで、インプラント治療を行っていきます。インプラント体を埋め入れる予定の場所に骨が十分にない場合には「骨の再建手術」が別途必要になります。

Q3:インプラントとその他の治療法の違いとは?

歯を失ってしまった際の治療法としては、インプラントのほかに入れ歯とブリッジがあります。いずれも歯がない場所に人工の歯を入れるわけですが、それぞれ固定の仕方が違っていて、インプラントが人工の歯を埋め入れるのに対して、入れ歯やブリッジは隣にある歯に引っかけて留めます。そのため、入れ歯やブリッジは隣の健康な歯に過度の負担をかけて痛めてしまうおそれがあるという、構造上のデメリットを持っています。

またインプラントと比べると、審美性(見た目)や機能性(噛みやすさ)の点でも入れ歯やブリッジはどうしても劣ってしまいます。

Q4:インプラントにはどんな種類がある?

まず構造の違いに着目してインプラントを種類分けすると、インプラント体とアバットメントが一体になった「ワンピースインプラント」と、インプラント体とアバットメントが別々になった「ツーピースインプラント」の2種類があります。

次にメーカーの違いに着目すると、こちらは「メーカーの数だけ種類がある」と言っても過言ではありません。そのなかでも、ノーベルバイオケア社、ストローマン社、アストラテック社は「世界三大インプラントメーカー」と呼ばれ、世界中の歯科医から高い評価を集めています。

Q5:インプラントのメリット・デメリットとは?

世の中に完全完璧な治療法というものは存在しません。優れた治療法であるインプラントにも、メリットもあれば当然デメリットもあります。

【インプラントのメリット】

※「QOL(Quality Of Life)」とは、治療中~治療後を通じ、「患者が充実感・満足感を持って社会生活を送ることができているか」を計る基準として用いられる考え方

【インプラントのデメリット】

Q6:インプラント治療の費用はどれくらい?

インプラント治療の費用は、インプラント体と上部構造(被せ物)それぞれの料金の合計からなり、事前の検査費用・麻酔費用・手術費用・薬代などについても全てそこに含まれるのが一般的です。

クリニックによってインプラントの治療費用が大きく異なるのは、使用する材料(インプラント体、上部構造)が異なるから。安い材料を使っているクリニックの治療費用は安くなりますし、反対に質の高い材料を使っているクリニックの治療費用はそのぶん高くなります。

Q7:インプラント治療の医療費控除とは?

インプラント治療では、医療費控除を受けることができます。

この医療費控除というのは、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、納めた税金の一部が還付される制度のこと。具体的には、還付金は「(医療費総額-保険による補てん分-10万円)×所得税率」で計算されます。

「医療機関でもらった領収書やレシート」「源泉徴収票」「還付金の振込を希望する金融機関の口座番号」があれば、確定申告の時期に誰でも簡単に申請することができます。

Q8:インプラント治療でメンテナンスが大事な理由とは?

車や時計もそうですが、人工的なもの(それが精密なものであればあるほど)を長持ちさせようと思ったら定期的なメンテナンスが欠かせません。

それはインプラントも同様で、治療(手術)が終わったあとも3~6ヶ月に1度のペースでクリニックに通って、入れてもらったインプラントの状態や他の歯への影響等をチェックしてもらう必要があります。そうしたクリニックでのメンテナンスに加えて、自宅でのセルフケアも重要になってきます。

Q9:インプラントができない人がいるって本当?

インプラントは外科手術を伴うため、持病や健康状態に不安がある場合には治療を行うことができないケースがあります。また、歯周病患者や喫煙者の場合、そのまま治療をしてもインプラントの残存率は低くなってしまいますので、まずは歯周病を治療してから、あるいは禁煙してから治療を開始することになります。

一方、インプラントを埋め入れる予定の場所に骨が十分にないことを理由に治療を断られてしまうケースがありますが、口腔外科を専門にする歯科医であれば「骨の再建手術」が行えるため、インプラント治療も可能になります。

まとめ

クリニック・歯科医によって、インプラントの治療方法や使用する材料はさまざまです。「Q6」でも述べたように、インプラントの材料が違えば当然、治療費用も違ってきます。またクリニック・歯科医ごとに異なるという意味では、インプラントの保証期間もそうですし、あるいは「骨の再建手術」に対応できる歯科医もいれば、できない歯科医もいるといった違いもあります。

費用の安さなのか、質の高さなのか、それとも難症例にも対応できる技術力なのか。自分が何に重きを置くのかをよく考えたうえで、クリニック・歯科医選びをすると良いと思います。

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