保証期間・メンテナンス
インプラント治療後に行われるメンテナンスの内容と、その重要性について紹介しています。
インプラント治療における「メンテナンス」の重要性
インプラント治療は「手術が無事成功すればそれですべて終わり」というわけでは決してありません。むしろ、手術後のメンテナンスこそがより大事だとも言われています。
歯がなくなった個所にインプラント体という土台を埋め入れて、そこに人工の歯をイチからつくるわけですから、インプラントというのは非常に繊細かつ緻密な治療となります。
そのため1回の手術で完璧にフィットするというのは極めてまれで、手術が終わったあとも定期的にクリニックに通ってメンテナンスをしてもらう必要があります。具体的には、強い力がかかりすぎていないか、インプラントの周囲に炎症が起きていないか、ほかの歯の状態に変化・影響は出ていないかなどをチェックしてもらうことになります。
メンテナンスのためにクリニックに通うのは3~6ヶ月に1度くらいの頻度になりますので、それ以外の日はやはり自宅でのセルフケアが重要になってきます。
フロス・歯間ブラシ・ポイントブラシを使ったケアの方法を歯科衛生士が教えてくれると思うので、それを自宅でしっかりと実践する必要があります。
このようにインプラント治療というのは、メンテナンス期間も含めると長期間に及びますので、執刀してくれたクリニックとは自然と長い付き合いになります。裏を返せば、腰を落ち着けて治療に取り組む環境が整っていないときには、インプラント治療を開始すべきではないとも言えます。
インプラント治療における「保険期間」の重要性
それではインプラント治療後に転居が決まった場合、あるいは海外で治療を受けたものの日本に帰ることになった場合はどうすればよいのか?
転居先で継続した治療を受けるためには、入れてもらったインプラントのメーカー・種類・大きさなどの情報が必要になってきますので、そのあたりは最低限確認しておくようにしましょう。
インプラント治療後の備えという点ではもう1点、「保証期間」にも留意しておきたいものです。
インプラントの保証期間の長さはクリニックによってまちまちですが、上部構造(被せ物)に関しては「5年保証」を付けているところが多いようです。
一方、土台部分であるインプラント体に関しては、上部構造と同じく5年保証というところもあれば、中には「永久保証」を掲げているところもあります。
クリニック選びに際しては、保証期間の長さに注目して選ぶというのもひとつの手かと思います。