CASE4 歯肉不足
インプラント治療に関するトラブル・失敗事例として「歯肉不足」に陥ってしまうケースについて紹介しています。
歯肉不足になってしまう原因
人間の歯茎は年齢とともに段々下がっていきます。歯肉不足の問題はインプラント治療をしている・していないにかかわらず、私たちが生きていく上で避けて通ることのできない問題でもあるのです。
ただし口の中にインプラントを入れている場合、インプラントを入れた個所の周辺で可動粘膜(口の動きに合わせて動く粘膜)が炎症を起こしやすくなり、それが原因で歯肉の退縮が進んでしまうことがあります。歯肉不足の問題は、インプラント治療をしている人の方がより気をつけなければいけない問題だと言えます。
「インプラント+審美歯科」で理想的な仕上がり
歯を失ってしまった際の治療法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類の方法があります。この中でインプラントは、機能性(噛みやすさ)はもとより、審美性(見た目)の点でも優れた治療法として大きな注目を集め、実際に多くの人たちが治療を受けています。
インプラント治療を受けた結果、歯肉不足になり見た目が悪くなってしまっては、本末転倒と言わざるを得ません。
さきほど、インプラントを入れた周辺では炎症が起きやすくなると述べました。痛みが出るようになってからではもはや手遅れですので、そうなる前に毎日自宅でしっかりとセルフケアを行うこと、そして手術後も定期的にクリニックに通ってメンテナンスをしてもらうことが大事になってきます。
ただし、歯茎などの見た目の問題とインプラントは本来は別物で、前者は審美歯科、後者は補綴歯科の領域になります。つまり、インプラント治療が得意だからと言って必ずしも審美的な治療も得意というわけではありません。
インプラントを入れることで「ただかめるようになれば良い」と考えている人は別ですが、そうではなく見た目もきれいに仕上げて「大きく口を開けて笑ったり、食事を楽しんだりしたい」と考えている人は、インプラントに加えて審美歯科も得意にしているクリニック・歯科医を選ぶことをおすすめします。