国内インプラントメーカー
日本のインプラントメーカーの一部をご紹介。各メーカーの特徴をまとめています。
価格の安さが魅力!国内のインプラントメーカー
日本に暮らしているとどうしても、「国産=安心・安全」というイメージを持ってしまいがちですが、殊にインプラントに関して言えば必ずしもそうとは限りません。そこはやはり、スウェーデンやアメリカといったインプラント先進国のメーカーに一日の長があり、信頼性が高いのも事実。残念なことではありますが、日本のメーカーの場合世界から見向きもされないこともあります。
とは言っても、国内のインプラントメーカーの中にも技術レベルの高いところや着実に実績を積んでいるところなどもありますので、その一部をご紹介しましょう。
京セラメディカル社(POIインプラント)
京セラメディカルのPOIインプラントは、国産のインプラントシステムでも歴史が古くシェア率も高いインプラントです。POIインプラントのなかでも2006年に発売されたPOI-EXは、世界的メーカー・ノーベルバイオケア社の製品とよく似た特徴を持つこともあって高い評価を集めています。
しかし、同様の特徴を持つ他社製品と比べると手術が煩雑な点、そして従来のPOIインプラントとは互換性がない点が、POI-EXのデメリットとして挙げられます。
AQB-RHA社(AQBインプラント)
術式が簡単で、治療期間が短く材料費が安価なことで知られるAQBインプラント。最近は非常に低料金でインプラント治療を行うクリニックが登場していますが、その多くはこのAQBインプラントを使用しています。
術式が簡単であるぶん、複雑な症例には対応することができません。裏を返せば、何でもかんでもAQBインプラントを使ってしまうとそれは後々トラブルの原因にもなりかねません。また、HAと呼ばれる表面性状は長期的な信頼性の面で若干の不安があります。
GC社(GCインプラント)
GCインプラントの特徴(メリット)は、優れたオッセオインテグレーションにあります。オッセオインテグレーションというのは平たく言えば、生体の骨とインプラント体との結合のこと。これが優れているということはそのぶん、インプラントの成功率も高くなることを意味します。
これはGCインプラントに限らず国産のインプラントすべてに言えることですが、海外メーカーのインプラントと比べるとエビデンスが少なく信頼性に劣る点がデメリットとして挙げられます。