インプラントの種類・手術方法
インプラントの「構造」と「メーカー」の違いに着目して、インプラントの種類について紹介しています。
インプラントは、着眼点ごとにいくつかの種類に分類することができます。
構造の違いで見るインプラントの種類
まず構造面の違いに着目して分類すると、インプラントは2つの種類に大別することができます。
そもそもインプラントというのは、土台となるインプラント体、歯の部分に相当する上部構造、そして両者をつなぐアバットメントという3つのパーツからなります。このうちインプラント体とアバットメントが一体になっているものを「ワンピースインプラント」、インプラント体とアバットメントが別々になっているものを「ツーピースインプラント」と呼び、この2種類は明確に区別されます。
メーカー別で見るインプラントの種類
次にメーカーの違いに着目して分類すると、こちらは「メーカーの数だけインプラントの種類」があると言っても過言ではありません。ただし大元をたどると、実はひとつのインプラントに行きつきます。
そのインプラントというのは「ブローネマルク・システム・インプラント」。世界三大インプラントメーカーのひとつ、ノーベルバイオケア社で生産されているインプラントです。
この「ブローネマルク・システム・インプラント」というのはその名のとおり、ブローネマルク教授によって生み出されたものなのですが、教授はあえて特許申請をせずに情報を広く公開したため、その後「ブローネマルク・システム・インプラント」に着想を得たインプラントが数多く世に送り出されました。たとえば、アメリカの3i社による「オッセオタイト・インプラント」などもそのひとつです。
さて、さきほど「世界三大インプラントメーカー」という言葉が出てきましたが、残る2社は、スイスのストローマン社と、スウェーデンのアストラテック社です(アメリカの3i社を加えて「四大メーカー」と呼ぶこともあります)。
歯科医の業界で世界的に大きな信頼を集めるのは、これら「三大(四大)メーカー」の製品になりますが、日本国内にも京セラやGCなど人気の高いインプラントメーカーは複数あります。
クリニックやドクターが違えば、使用するインプラントメーカーも違ってきますので、「インプラントの種類」に注目してクリニック・ドクターを選ぶというのも、ひとつの手だと思います。